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制作ワークフロー・連携

2025/12/27

Rhino × S.Models:制作を止めない3つの往復ワークフロー

S

By SEKKEIYA

RhinoとS.Models(旧 3D Shape Share)を往復する3つの実用フロー——直接アップロード、起動中Rhinoへのインポート、外部アプリからの直接起動。制作の流れを止めずにクラウドと行き来できる連携を解説します。

S.Models Desktop 統合ワークフロー

はじめに

SEKKEIYA の S.Models(旧 3D Shape Share)は、単なる「3Dモデルをアップロードできるツール」から、制作フローそのものを支える実用ツールへと段階的に進化しています。

これまで多くの3D制作ツールは、モデルの作成と共有の間に複数の手順を必要としていました。ファイルのエクスポート、フォーマット変換、アップロード操作など、制作の流れを一度止める必要があったのです。

今回紹介するのは、Desktop版を中心に Rhino と S.Models を往復する3つの連携フローです。重要なのは、これらがいずれも実験的なデモではなく、実際の制作作業を前提とした導線として動作している点です。

フロー1:Rhino から直接 S.Models へアップロード

Rhinoから S.Models への直接アップロード

最初に紹介するのは、Rhino 上で作成したモデルを、直接 S.Models にアップロードできる機能です。

実装の概要

Rhino には独自開発のプラグインコマンド UploadSelectionTo3DSS を追加しており、次のシンプルなワークフローで動作します。

  1. Rhino 上でモデルを選択
  2. コマンドを実行
  3. Desktop版 S.Models が処理を受信
  4. クラウド側にモデルが反映される

設計思想:「保存する感覚」の実現

従来は、Rhino のエクスポートダイアログでファイル形式を選び、保存先を指定し、その後あらためてアップロード操作を行う必要がありました。

この機能では、そうした細かな設定操作を介さず、「保存する感覚」でクラウドに送れる体験を重視して設計しています。制作の流れを止めずにモデルを共有できる点が、最大のポイントです。

フロー2:アップロード済みモデルを、開いている Rhino にインポート

S.Models から Rhino へのインポート

二つ目は、S.Models に保存されているモデルを、現在起動中の Rhino にそのまま戻せる機能です。

  1. クラウド / Desktop 側でモデルを選択
  2. Rhino へのインポートを実行
  3. 起動中の Rhino にモデルが読み込まれる

この双方向の連携により、次のような制作体験が実現します。

  • 保存場所を探す必要がない — ローカルファイルシステムを意識せずアクセスできる
  • ファイル管理を意識しなくてよい — バージョンやファイル名の競合を気にしなくてよい
  • 別のPCや別の環境でも同じモデルをすぐ使える — 環境に依存せず制作を継続できる

S.Models は、単なる「閲覧用の保管場所」ではなく、制作の起点として戻ってこられる場所になりつつあります。

フロー3:アップロード済みモデルを外部アプリから直接開く

マルチアプリケーション連携

三つ目は、アップロード済みのモデルを外部アプリから直接開ける機能です。モデルカードの「外部アプリで開く」から、用途に応じてアプリを選択できます。

  • Rhino — 精密な編集・設計作業用
  • Blender — レンダリング・アニメーション作業用
  • その他の3Dアプリケーション — 用途に応じて拡張予定

フォーマットの自動選択

用途に応じて、適切なデータフォーマットが自動的に選択されます。

  • 3dm — 編集・設計用の高精度データ
  • glb — 確認・表示用の軽量データ

この仕組みにより、クラウド → Desktop → 制作ツールという流れが途切れることなく継続します。

この3つの連携が意味すること

統合されたクリエイティブワークフロー

今回の重要な点は、単に機能が増えたことではありません。

  1. Rhino で作る
  2. S.Models に保存する
  3. そこから再び Rhino / Blender で使う

この一連の流れが、特別な操作や意識を必要とせず成立していること——つまり Desktop版 S.Models が、制作ツールとクラウドをつなぐ実務用の中間レイヤーとして機能し始めているという点です。

これは従来のファイル共有サービスとは次の点で異なります。

  • 制作コンテキストの保持 — 単なるストレージではなく、制作フローの一部として動作する
  • 形式変換の自動化 — 用途に応じた最適なフォーマットで配信する
  • アプリケーション間の橋渡し — 異なる制作ツール間のモデル受け渡しを簡素化する

現在地と今後の展望

現時点で Desktop版 S.Models は、技術検証段階やデモ用ツールというフェーズを越え、実際の制作フローに組み込める状態に入っています。今後は以下の領域で改善を進めます。

  • 対応制作ツールの拡張(Cinema 4D、Maya、CAD連携 など)
  • チーム利用を前提とした運用設計(同時作業・バージョン管理・アクセス制御)
  • モデル管理・再利用体験の改善(高度な検索、類似モデル提案、制作履歴の可視化)

最終的には、S.Models が3D制作における「Git」のような存在——単なるファイル管理ではなく、制作プロセス全体を支えるプラットフォームになることを目指しています。引き続き、公式記事で SEKKEIYA 全体の進捗を共有していきます。